◆東京六大学野球春季リーグ戦第2週第1日▽明大−東大(20日・神宮)

 今秋ドラフトの目玉、明大・宗山塁内野手(4年=広陵)が「3番・遊撃」で今春リーグ戦初戦にスタメン出場。2回、左前タイムリーを放つ活躍を見せた。

 4点リードの2回無死一、三塁、カウント1ボール2ストライクからの4球目、外角高めの128キロを逆方向のレフト前に運び、三塁走者が生還。今春リーグ戦初安打、初打点をマークした。

 宗山は2月末のオープン戦で死球を受け、右肩甲骨を骨折。全治3か月の診断が出た際、田中武宏監督(63)は「戦力とは考えていません」と話していたが、想像以上の回復に方針転換。「開幕まで50打席」をこなしたドジャース・大谷を参考に復活計画を立て、オープン戦や紅白戦、シート打撃で40打席以上に立たせ、感覚を取り戻した。宗山の熱き大学ラストイヤーが幕を開けた。