新日本プロレス3日の福岡国際センター大会で、IWGP GLOBALヘビー級王者のニック・ネメス(43)が棚橋弘至(47)の挑戦を退け、初防衛に成功した。

 棚橋へのリスペクトを示すネメスは当初、4月6日両国国技館大会でV1戦を戦う予定だった。しかし、棚橋が右足関節捻挫により欠場したため延期に。満を持してこの日のメインで初対決が実現した。

 窮地の連続だった。ハイフライアタックを決められたネメスは、ハイフライフローを狙われる。それでもこれを間一髪で回避すると、101(トラースキック)で反撃に転じた。

 それでも棚橋の猛攻は止まらない。ドラゴン式張り手、ツイスト&シャウト、スリングブレイドを立て続けに浴びてしまう。それでもこの日2発目のハイフライフローを剣山で迎撃。スリングブレイドにカウンターのデンジャーゾーン(変型ネックブリーカー)を決めると、なおも立ち上がってくる棚橋を2発目のデンジャーゾーンで沈めてみせた。

 試合後は棚橋と抱擁をかわしたネメスだったが、何とここで前王者のデビッド・フィンレーに襲撃を受ける。大乱闘を展開したネメスは怒り心頭で「俺は今日レジェンドと戦ったばかりだが、いつでもどこでも誰とでも戦ってやるぞ。後ろから襲うことしかできない卑怯者が。いいだろう、明日、俺とお前でタイトルマッチだ」と、何と2夜連続のタイトルマッチを提案。緊急事態が発生したことで、4日福岡大会でフィンレーとのV2戦が決定的となった。