◇陸上◆静岡県高校総体中部大会 第1日(26日・草薙総合運動場陸上競技場)

 女子走り幅跳びで橋本詩音(静岡雙葉3年)が3本目にマークした6メートル12(追い風2・7メートル=参考記録)で優勝した。最終6本目には追い風1・2メートルの中、公認記録の6メートル3を跳んで大会記録(5メートル85)を更新。「動きが完璧ではない状態の中、6メートル台を3回出せたのは収穫」。4本目の6メートル8を含め大台連発に手応えをつかんだ。

 昨年は“落とし穴”が待っていた。6メートル5をマークして県初Vを飾ったが、東海では5メートル55しか跳べず決勝に進めなかった。三段跳びで全国総体出場は果たしたが、全国ランキング4位の幅跳びでは涙をのんだ。東海直前で足を痛めて不安のまま試合に臨んだ反省から「今年は不安要素を排除してピットに立つ」ことを意識。いいイメージを持って跳ぶことを心がけている。

 まだまだ伸びしろはある。「助走距離がデタラメ。県までに修正して6メートル23の県高校記録を出したい。全国では(6メートル)30以上で優勝が目標」。女子高生ジャンパーが日本一までの未来図を描いている。

(塩沢 武士)

 〇…男子110メートル障害予選で浅井惺流(せいら、東海大静岡翔洋3年)が14秒52をマークし、従来の14秒80を塗り替えて大会新を樹立した。決勝では向かい風3・5メートルの影響で14秒72とタイムを落としたが、2位に0・21秒差つけてVを飾った。「風が向かっていたけど、14秒5台は出したかった」と、タイムに不満顔のハードラーは、「前傾姿勢から体が起きるのが早かった」と、県大会に向けての修正点を挙げた。