スペイン1部レアル・ベティスとキットサプライヤーのhummelは9日、地球の環境問題をテーマにした限定ユニフォーム「フォーエヴァーグリーン」を発表した。12日のリーグ戦で選手が着用する。

Real Betis 2023-24 hummel “Forever Green” Edition



レアル・ベティス 2023-24 hummel フォーエヴァーグリーン 限定ユニフォーム
今季のラ・リーガも残り4試合というタイミングで発表となった限定ユニフォーム。濃淡グリーンの明るめストライプが爽やかだが、上部のグリーンが徐々にクラック(ひび割れ)を描くサンドベージュへとグラデーションで変化を付ける。
今回のデザインは、世界各地で問題となっている「降水量不足による干ばつ」を表現したもの。ひび割れの乾いた大地を描くことで、地球の環境問題を訴えている。

干ばつはここ数年、スペインでも大きな問題となっている。とくにベティスのホームタウンが属するアンダルシア州は干ばつが深刻な地域の一つだ。また、カタルーニャ州では今年2月、この100年で最悪レベルの干ばつに見舞われ、州全体に非常事態宣言が出されている。
最近日本でも大きな話題となっているオリーブ油の価格高騰も、スペインの干ばつがその要因の一つだ。

このユニフォームには干ばつだけではなく、持続可能な社会を目指し環境に配慮した作りとなっているのも特徴。
胸のメーカーロゴ、エンブレム、各部スポンサーロゴは、多くのユニフォームに使われるプラスティックやその他の素材ではなく、生地を染料で直接染め抜く「昇華プリント」を採用している。

このユニフォームは単に環境問題啓発用の限定モデルではなく、12日にホームで行われるラ・リーガ第35節アルメリア戦で選手が着用する予定。
モデルとして登場したエクトル・ベジェリンの姿を見た限りでは、パンツとソックスはサンドベージュで、パンツはシャツと同じように乾きひび割れた大地をデザインしたものだ。


気候変動など環境問題に対する取り組みの一環である「フォーエヴァーグリーン」ユニフォームは、ベティスのクラブ公式オンラインストアで販売中。