◆JERA セ・リーグ 阪神5―4ヤクルト(27日・甲子園)

 阪神がヤクルトに逆転勝ちした。1―2で迎えた5回1死二塁、近本光司外野手が右翼スタンドへ逆転3号2ラン。1点差に迫られた直後の7回2死二塁では、森下翔太外野手が左前適時打を放った。

 先発・大竹耕太郎投手は6回1/3を6安打3失点でリーグトップタイに並ぶ今季3勝目。7回1死で3連打を浴びた満塁としたところで桐敷にスイッチ。2死から代打・青木に押し出し四球を与えたが、最小失点で切り抜けた。8、9回は岩崎、ゲラがリードを守り切った。

【テレビインタビュー】

―追いつき、追い越し、逃げ切った。この試合を取れた要因は

「要因…。これはいっぱいあると思うんですけどね。なにか、ちょっとわからないけど(笑い)。要因っていうか、まあね。打つ方ね、ヤクルトのすごく調子良くなってきたと思ったんで、まあね、2点…。まあ、もう1点欲しかったけどね。でも最後ね、1点取られたけど、ゲラも頑張ってくれましたね」

―追いかける展開だったが、最初の1点は小幡だった

「もうそろそろね。木浪もあんまり調子良くないんでね。打つほうもね。だから、ちょうどいい機会だなあという感じで、きょう使いましたけどね」

―5回も下位打線から上位打線へとつながった

「そうですね。あそこの打順で塁出るとね、それでピッチャーもしっかり送ってるんで。いい流れで、点入ってますよね。あそこではね」

―先発の大竹が3回から良くなった。授けた言葉は

「いやいや、前回も3回からちょっと。この2回(の登板)は立ち上がりに力んでボールが…。先頭のホームランも、あんなに高くいくピッチャーじゃないんだけど、ちょっと力んでいる感じがあったんですけど。3回から持ち味の緩急をつけて投げていたので、まあでもあのイニング(7回)はいってほしかったですけどね。最後までね」

―桐敷はストレート多めの投球で力で抑えきった

「いやいや、昨日から長岡によく打たれているのでね。あそこで先に変えても良かったけど、準備もあるし、右も準備していたんでね。あそこ、長岡を1人でも抑えてほしかったですね」

―7回1死から送って森下が期待に応えた

「あの左ピッチャー(丸山翔)も初めてでね。1、2番が左が並んでいるので、当然、最後も左が来ましたけど。まあ、ピッチャーが代わると思っていましたけど、ほかのピッチャーはある程度分かっているので、だからまあ右(対)右なんで、ピッチャー、なんとかセカンド送っとけばね。どっちか2人(森下か大山)がかえしてくれるかなという気はありましたけど(笑い)」

―ヤクルトにいい流れがある中で逃げ切れた

「そうですね。前回の神宮の時よりもだいぶね、バットも振れてるんで。まあでも、今日も最後1点差になりましたけど、今日の勝ちは大きいですね。やっぱりね」

―昨日(26日)敗れて時間がない中で、何か監督から授けた言葉はあったのか

「いやいや、授けたというか、昨日はだから終わってすぐ、裏にみんな野手集めて、今日の対策をね、言ってたんで。それに応えてくれたですね、今日はね」

―明日に向けて

「いやいやもう、明日才木なんで。いま一番ね、安定してるかも分からないですけど。今日勝ったんで、才木もゆっくりね。連敗してるとなかなかね、また力んだりするかも分からないけど。今日の勝ちでね、初回から楽に投げられると思います」

【ペン囲み】

―昨日野手を集めてお話されたというのは

「いや、昨日打ち取られ方が悪いからさ。今日もおんなじようなピッチャーでなあ。だからお前、それで言うたんよ。明日までに切り替えて、ちょっと考えろ言うて」

―しっかり一人ひとり考えてやってくれた

「おーん。今日はなあ、おーん。だから、まあね、そら内容は言われへんけどね。今日のピッチャーね。昨日も打ち取られ方とかな、そんなんはもう試合見とったら分かるやんか。それをやらんようにっていう。一番典型的なんは近本のホームランやったな。やっぱりな、おーん」

―近本は変化球、変化球から、直球が来たところをとらえた。大きなホームラン

「いやいや、大きなって。そらまあ言われへんからこっちは、そんなもん。配球なんかは言われへんから」

―小幡の2安打も

「おーん。昨日もヒットなあ、最後曲がりなりにも打っとったし。最初のなあ、1点目が大きかったわなあ、やっぱりなあ、おーん。なかなか、序盤4回、5回ぐらいまで点が入らんことがね、ピッチャーがいい時は入らんことが多いけど。2点とられて、その裏ですぐ1点返せたいうんは大きかったんやな。まあどっちか言うたら後半勝負のそういうゲーム展開が多いからな。やっぱり競っていってる方がやっぱりな、攻めやすいし」

―最終回の中野の守備も落ち着いていた

「いや、もう、8回、9回に2人(岩崎とゲラ)もう出したら任さないとしょうがないよ。どうこう言うても。まあ最後は、ねえ、1点でも勝ちきると、それが後ろのピッチャーの仕事やから。でも、勝ち切るいうのが一番大事やからな。後ろの2人に関しては」

 ―最後(9回1死一、三塁)はゲッツー態勢?

「おう、ゲッツー態勢。あんなんなったらセンター抜けてるやんか。そんなん普通や。常識や。川端の足とお前、二遊間を考えたらゲッツー取れるよ。そんなの」

 ―7回の桐敷は同点もOKだと

「いや、そんなことないよ。同点はあかんよ。同点はあかんよ」

 ―相手の代打陣を考えればあそこは桐敷

「いやいや。向こうは青木とか川端を出したくてしょうがないんやから。西川もまだおったからな。そんなもん全然、だからその前に止められたけどな。加治屋で止めれたんやけどな。右2人をな」

 ―大竹の緩急

「いや、そういうことやで。それはどんな形であれ抑えることが一番なんやから。それはバッタバッタ三振取るようなピッチャーちゃうやんか。ストレートでどんどん空振りとれへんわけやから。じゃあどうして相手を抑えていくかやから」

 ―青柳が抹消。このまま1軍に同行する?

「いや帯同というか。抹消よ、抹消よ。抹消したよ、今日は。1回飛ばすから」