創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第18回は桑田真澄。

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「背番号18を最長21年間背負った桑田真澄」が18番目に登場となった。

 1968年4月1日、大阪府生まれ。清原和博とともにPL学園で1年夏から5季全てに甲子園出場。1年夏と3年夏に優勝するなど、戦後最多の甲子園通算20勝の実績を引っさげ、85年ドラフト1位で入団した。

 2年目の87年、7月8日の広島戦(札幌円山)で自ら3ランを含む全4打点を挙げ、プロ初完封を達成するなど15勝を挙げ、最優秀防御率、沢村賞を獲得。王監督の初優勝に貢献する。

 89年には17勝を稼ぎ、近鉄との日本シリーズ第6戦でも勝利、日本一の立役者となった。94年は最多奪三振のタイトルを獲得すると同時に、伝説の中日との最終10・8決戦で抑えを任され胴上げ投手となり、MVPに選ばれた。

 95年5月、三本間の打球を処理するためにダイビングし、右ひじ側副じん帯を断裂。トミー・ジョン手術を受け、97年に復帰。2002年には2度目の最優秀防御率に輝き、日本一にもなった。

 06年限りで巨人を退団し、大リーグに挑戦。07年、パイレーツで19試合に登板した。

 投手コーチ、ファーム総監督を経て現在は2軍監督として後進の指導にあたる。