バレーボール男子日本代表で、今季はイタリア1部リーグのモンツァに所属した高橋藍(らん、22)が1日、3季目を終えて関西空港に帰国し、今夏のパリ五輪で代表の枢軸になると誓った。21日に開幕する五輪前哨戦のネーションズリーグ、パリ本大会に向け「自分が軸になっていく。五輪はメダル獲得が目標」と力強く言った。

 3年前の東京五輪は主将の石川祐希や西田有志がいる中で定位置をつかめきれなかったが、自らの力で中心選手の地位をつかみ取った。「チームを勝たせられる存在になっていかないと」と言葉に力を込めた。

 セリエAで今季、一時は左足首を捻挫して離脱も、攻守の要として活躍した。35試合に出て通算420得点。勝負所でトスを託されることも増え、モンツァはプレーオフ決勝でペルージャに敗れて準V。日本人21季ぶり2人目の頂点にあと一歩に迫り「目標をはるかに超えて、ファイナルまで戦うことができた。バレー人生においても良い経験」と振り返った。しばしの休養を経て代表に合流する。世界最高峰の舞台で得た自信を力に変え、真夏のパリで72年ミュンヘン五輪金メダル以来、日本を52年ぶりのメダル獲得へと導く。

(種村 亮)