◆JERA セ・リーグ 巨人0―4ヤクルト(1日・東京ドーム)

 厳しい結果となった今回の3連戦。特に、相手打線の両助っ人に気持ち良くバットを振らせてしまった。今カード、3番・オスナには13打数5安打で打率3割8分5厘、1本塁打、4打点。現在首位打者の5番・サンタナには11打数5安打で打率4割5分5厘、3打点。中軸にそびえ立つ2人は巨人にとって天敵となっている。

 オスナには初回に赤星が先制の3ランを献上。サンタナには前日4月30日の4回に山崎伊が先制二塁打を浴びると、3―2の7回には西舘が逆転2点打を許した。ここ2試合、決勝打が生まれたのはこの2人から。村田総合コーチは「感覚としては常に走者がいる状況で(2人と)対戦しないといけなかった。走者を置かずに対戦すればもっと大胆にいけると思いますが、大胆に行きづらいところをやられた」と分析した。

 昨季もオスナには打率3割3分、8本塁打、20打点。サンタナには同3割3分3厘、2本塁打、10打点と厳しい数字が並ぶ。現状を打破するには―。京本が6回にサンタナを見逃し三振に斬ったのは、内角高めの直球でボール球を見せた後の外角直球。コースを広く使い抑えた。走者がいない状況ではあったが、ヒントが眠っているようにも感じさせた場面だった。

 試合後は、今後へ向けて捕手やコーチ同士で意見交換も行った。4番の村上も本格的に乗せてしまったら、さらに厳しくなるだけに両助っ人の勢いを止めることは不可欠。「打開策は絶対にあると思うので、バッテリーみんなでやっていきます。必ずやり返します」と実松バッテリーコーチ。次回対戦は10日からの敵地3連戦。天敵退治でツバメ打線を封じたい。(田中 哲)