◆JERAセ・リーグ 巨人2×―1阪神=延長10回=(4日・東京ドーム)

 阪神が今季初のサヨナラ負けで、4月13日以来の連敗を喫した。延長戦は7度目で初黒星。7回以降の逆転負けも、リリーフ陣による逆転負けも初となった。1―0の8回に岩崎が丸に同点打。今季14試合目の登板で初失点すると、10回1死から漆原が代打・萩尾に四球を与え、救援した島本が3連打を浴びた。岡田監督は「やっぱり四球が絡むよな」と淡々と振り返ると、「そら、2つ負けるときもある」と受け止めた。

 これまでリードして6回を終えれば、9勝1分け。神話は崩れ、岩崎は「自分のせい」とわびたが、首位の原動力のブルペンは責められない。指揮官は「西が投げてる時、こんなんばっか」と7回3安打無失点の西勇に申し訳なさそう。8回無失点、8回1失点の過去2戦に続いて今季初白星を与えられず「(打線に)つながりがない」と嘆いた。

 さらに指摘したのは、流れを変える細かいミス。同点とされた8回、なおも1死一塁から佐々木のバントが内野安打。一塁・大山と二塁・中野の呼吸が合わず、一塁ベースが空いた。「もっと普通にいけるところで、苦しくなる。打順の巡り合わせも一人増える」と解説。10回は9番への四球から上位へ。7カードぶりの負け越しは「そんなんで深刻になってたら、1年間できるかい」と気にせず「もうちょっとちゃんとしたら、負けを防げたかなということ」と締めた。(安藤 理)