◆パ・リーグ オリックス3―1日本ハム(4日・京セラD)

 日本ハムの二刀流左腕・矢沢宏太投手(23)が3日、今季初めて1軍に昇格。さっそくオリックス戦(京セラD)でリリーフ登板し、1回無失点と好投した。

 2点ビハインドの7回に起用された矢沢は、GWで満員の敵地にも「ファームにいた時から、観客が何人もいると思って投げていたので、いつも通りの緊張感でした」と気合満々。先頭・ゴンザレスの初球に、いきなりこの日最速の151キロを投げ込んで遊ゴロに仕留めるなど、躍動感あふれる投球でスコアボードにゼロを刻んだ。

 「だましだまし投げていた」というプロ1年目の反省から、トレーニング方法や投球フォームを見直して着実に成長。「力強いボールも増えて、去年より全然いい」と、手応えを強調した。

 新庄監督も「低めがタレずに伸びていく感じ。いいボールを放っていた」と高評価。2軍では約2週間、野手として試合に出ず、投手の調整を優先して昇格のチャンスをつかんだ。貴重な左のリリーバーとして、活躍の機会が増えそうだ。