ラグビー・リーグワン1部で8位の静岡ブルーレヴズは5日、ヤマハスタジアムで2位のBL東京と今季最終戦を行う。今季限りでの引退を発表したSH矢富勇毅(39)が8戦ぶりに先発。WTBで弟の洋則(28)もリザーブ入りしており、最後の兄弟同時出場が期待される。

 後継者にも注目だ。背番号22でベンチ入りするSH岡崎航大(25)は、昨秋にSOから転向。今季第4節・三重戦で公式戦デビューし、ここまで9試合に出場と経験を積んできた。「自分がだれにパスを出すかで攻撃が変わってくる」と新たな役割を楽しんでいる。今季はCTBの弟・颯馬(22)も新加入し、寮で一緒に生活中。「来季は矢富さん兄弟のように2人そろっての出番が来ると思います」と期待している。

 引退する大先輩には「体全体を使った投げ方を教わりました」と最敬礼。BL東京戦は後半途中で矢富と交代して出場する形になりそうだが、速いパス回しで攻撃を勢いづけ、勝利に貢献する。(里見 祐司)