◆第46回新潟大賞典・G3(5月5日、新潟・芝2000メートル、良)  

 新潟でのハンデ中距離重賞は16頭立てで争われ、斎藤新騎手騎乗の7番人気・ヤマニンサルバム(牡5歳、栗東・中村直也厩舎、父イスラボニータ)が、前走の金鯱賞10着から巻き返し、今年の中日新聞杯に続く重賞2勝目を挙げた。2コーナー過ぎから先頭に立つと、長い直線も脚いろは鈍らず、最後は後続の追い上げを鼻差しのぎきった。勝ち時計は2分0秒1。

 2着は3番人気のキングズパレス(松岡正海騎手)、3着は2番人気のヨーホーレイク(荻野極騎手)が入った。

 斎藤新騎手(ヤマニンサルバム=1着)「1週前の調教からコンタクトを取らせてもらって、本当にすごくいい状態だというのを感じていましたし、まずは初騎乗にもかかわらずチャンスをいただいたオーナーを始め、先生に感謝に気持ちでいっぱいです。中日新聞杯を勝ったように力があるのは分かっていましたし、サルバムの力を出してうまくエスコートできたら勝ち切れるんじゃないかと自信を持って臨みました。大外枠だったので内の馬を見ながらという感じでしたが、思ったよりペースが遅かったですし番手で控えた時に、力むようなところがあったのでこのペースならと思ってハナを切る選択をしました。直線向いてからも十分な手応えがありましたし、追い出した時の反応も良かったのであとは馬を信じて追うだけでした。ハナを切らなくても競馬ができますし、すごく自在性もあるのでまだこれから活躍できる馬じゃないかと思う。僕自身はすごくいい流れでたくさんの馬に乗せて頂いているのでこのチャンスをものにして、まだまだこれからもっと結果を出せるように頑張りたいです」

 松岡正海騎手(キングズパレス=2着)「いつもレースまでのアプローチを大事にしているけど、厩舎でもうまくやってくれた。スムーズだったし結果だけが悔しい。重賞で通用する馬で負ける訳にはいかないけど悔しい」

 荻野極騎手(ヨーホーレイク=3着)「内枠だったしペースも落ち着いてしまって淡々とそのままの流れだった。追い出してよく差を詰めているし、力むところがあったけど差を詰めてくれたのは力がある証拠」

 上村洋行調教師(デビットバローズ=4着)「オープン2戦目だし後ろが来たけど馬場の悪いところを走ってよく辛抱している。改めて地力の高さを見せてくれた」

 丸田恭介騎手(リフレーミング=5着)「いい位置を取れたけど最後の1ハロンで甘くなって離された。ただ、能力はあるし重賞でもやれそうですね」

 津村明秀騎手(レーベンスティール=11着)「イレ込んでしまい競馬の前にテンションが上がってしまった。スタート一歩目でトモを落としてちぐはぐなレースになってしまった。かわいそうな競馬になってしまった」