◆JERAセ・リーグ 巨人2―4阪神(5日・東京ドーム)

 阪神・岡田彰布監督が、高橋礼攻略のために組んだ新打線に手応えをにじませた。2年ぶりに佐藤輝を3番起用し、前川が5番。両者が適時打を打って接戦を制し、同一カード3連敗を阻止して首位を堅守した。

 以下、監督の一問一答。

(テレビインタビュー)

―前回苦しんだ高橋相手に打線を組み替え、左打者が結果を出した。

「もうね、前のね、左で点を取ろうかなと思って。まあ、高橋用っていうか、ね。前回も梅野の一本かな。1安打だったんで。まあね、ちょっとつながりもなかったけど、左打線にかけましたけど。きょうはね」

―近本の2ランの後の佐藤輝のタイムリーも大きかった。

「ここだから、1点でもね、多い方がいいんだけど。中野の時も、うまく二塁までいったんでね。佐藤もね、1打席目も、2打席目も反対方向打ってたし、あの1点も大きかったですね」

―佐藤輝は久々のタイムリー。

「普通に打てばね、ヒットは出ると思うんだけど。これはね、きょうなんか、結構ボールも選んでたしね」

―追加点がないなか、前川のタイムリーも大きかった。

「あぁ、引っ張れと思ってたんだけどね。追い込まれたからね、難しいボールだったけど。ほんと、食らいついていくというかね。そういう姿勢がああいうヒットになったんじゃないかな。やっぱりね」

―結果的に成功しなかったが、3バントも。

「いやあ、もう代打も行くつもりだったんで、だからこの3連戦なかなかバントが一発で決まらない場面が多かったんですけどね。あそこも一、二塁で難しいんだけど、本当は一発で1球で決めてほしかったですね」

―打線のつながりの手応えは。

「まだそんなつながってないでしょ。まあだからこれも波があるんで、何とかね、みんながヒット出て、うまく点を取るとかね、甲子園帰っても、そんなにホームランとかそんなにあまり打てないんで、もう一度本拠地に帰ってから、一回やってみたいですね。そういう形でね、つながりという意味で」

―守備でもリードをよく守った。

「ああそうですねえ。まあでもピッチャーも才木はちょっと球数多かったですけどね。ボールももったいないボールもあったけど、きのうのきょうなんで、きょうは何とか勝たないといけないと思ってたんで、早めの継投になったですけど」

―甲子園に向けて。

「いやいや、自分たちの野球するだけで、負けてるとどうしてもね、点取るのもかたくなるみたいだけど、きょうね、一つね、白星なったんで、明日からはまたゆっくり本拠地でできると思いますね」

(ペン囲み)

―前回も苦しんだ高橋だったが。

「いやいや、なかなかやっぱりな、特殊なピッチャー言うたらおかしいけど、右はしんどいかなと思ったからな、だから上位に左集めて、そこで点取ろうかな思って」

―木浪も含めて左が打った。

「そうそうそう、まあ左しかヒット出えへんやん」

―特殊な投げ方には左。

「そらもう左や。右は全然タイミングおうてへんやん、最初、大山にしても森下にしろ。打てそうな感じじゃない」

―佐藤輝3番、前川5番は前回の対戦も踏まえて。

「いやいや全然、前回どっちも打ってないから。いやいやまあ、いろいろなあ、試してみて。まあ、それが機能したからいいやんか。そういうことやろ。おーん。そこで点な、2点入ったわけやから、そこでな。佐藤、前川のところでな、追加点がな」

―リリーフも今日はある程度早めにと。

「あそこもね、最低もう1回ね、次、岡本やし全然合ってないからな。でもまあやっぱり打順回ってきて、スコアリングポジションいったらやっぱり1点取りに行く姿勢を見せんとな。まだまだそら、ここで1点差で1点守り切るのはなかなかそら無理よ。やっぱりこっちがピッチャーかえても1点ずつでも取っていく姿勢を見せないとな」

―終盤2点差にしたのは大きい。

「そら大きい、大きい。そらあ昨日の今日やから。ゲラにしても岩崎、桐敷にしろ、2点になると全然違うわな、やっぱりな」

―リリーフ陣も四球出さずしっかり。

「そらあお前、きのうのきょうでフォアボール出したらあかんやろ。そんなん一番分かっているやん、リリーフ陣が」

―近本は今日に限らずいいころで長打が。調子はどう見ている。

「そんな良くないんちゃう、調子は。はっきり言うて。でも接戦になるとな、どうしても左ピッチャー当てられることが多いからな、やっぱりな。あそこ並ぶからな。そらもうしょうがないけど」

―セーフティーで一点を返しにくるなど巨人の戦いは。

「いや別にまあ、ゲッツー嫌やったんやろ。そういうことやろうな。まあ本当なら、あそこ1点で抑えとったら良かったけど、また次長野に不用意に1球目いったからなあ。まあ、ああなったら1点はもうしょうがないよ。だけどカウント悪くするからなあ、2ストライクから2ー2とか、エンドランとかそういう場面になるから。それで本人も球数多なる、相手のカウントも良くなる。そうやろ。才木にも言うたんやけどな、カウントを整えてもうたらアカンわ、逆に。2ストライクから2ー2までいくやろ。先に勝負してもうたらええやんな、そしたら向こうは何もできへんやん。自分の球数も増える一方やわな。で、向こうもエンドランとかいろんなことできるカウントになってしまうから、そのへんやろな」

ー佐藤輝が珍しくセーフティーを狙った。

「勝手にやったんや。出すか、そんなん」