◆明治安田J1リーグ ▽第12節 東京V3―2磐田(6日・味スタ)

 ジュビロ磐田は同じ昇格組の東京Vに2―3で敗れ、4試合ぶりの黒星を喫した。後半、FWマテウス・ペイショット、FWジャーメイン良のゴールで2点差を追い付く粘りを見せたが、同41分、DFリカルド・グラッサの退場で数的不利となり同アディショナルタイム(AT)に決勝点を許した。

 執念は一歩及ばなかった。VARなどで時間を要し、ATは13分の表示。10人となっていた磐田・横内昭展監督はペイショットを下げてDF小川を投入するなど勝ち点1を取りに行ったが、AT9分、スルーパスから決勝点を奪われた。指揮官は「選手は120%以上の力を出し尽くしてくれたがひっくり返せず、非常に悔しい」と語気を強めた。

 前半、PKとCKで2失点。ハーフタイム、横内監督は「次の1点が勝負」と送り出した。後半10分、こぼれ球に反応したペイショットが2戦連発弾をねじ込み1点差。同21分にはジャーメインがクロスを頭でねじ込み今季11点目で同点としたが、同37分にはPKを失敗。勝ち越し点は奪えなかった。ペイショットは「追い付いたことはチームとして素晴らしい。顔を上げて次の試合に向かいたい」。ジャーメインは得点シーンで頭部を強打。試合後は治療のため病院に向かった。

 次節は11日、ホームで鳥栖と対戦する。横内監督は「これをバネにしていい準備をしていきたい」と気持ちを前に向けた。