◆明治安田J1リーグ第12節 湘南2―1鳥栖(6日・レモンガススタジアム平塚)

 湘南が鳥栖を破り、前節の最下位から降格圏を脱出し、17位に浮上した。湘南は第2節の京都戦以来、10試合ぶりの白星は今季ホーム初勝利となった。

 先制したのは鳥栖だった。前半13分、右CKでFW富樫敬真がヘディングで先取点を奪った。U―23日本代表でパリ五輪出場権獲得と大会制覇に貢献したDF木村誠二は左センターバックで先発出場した。

 ホームの湘南は同25分にFW福田翔生が、3戦連発となる今季4点目を決めて同点に追いつき、前半を折り返した。

 同代表MF田中聡はベンチスタートだったが、後半から出場。すると同1分、左サイドのMF畑大雅が逆サイドに送ったボールをMF池田昌生が折り返し、後ろから走り込んだFW阿部浩之が勢いよく蹴り込んで勝ち越しゴールを奪った。湘南はそのまま逃げ切り、ホームのサポーターに白星をプレゼントした。

 この日の試合前には五輪出場決定を祝福し、田中と木村に花束が贈られた。スタジアムは大きな拍手に包まれ、2人で笑顔を浮かべていた。