関西六大学野球は13日に第6節が行われ、大商大の5季連続26度目(旧リーグを含む)のリーグ優勝が決まった。2位につけていた大経大がこの日、京産大に逆転負けで勝ち点を落とし、最終節の直接対決で勝ち点が並んでも、大商大が勝率で上回るため。リーグ史上最長となる5連覇を果たし、今秋ドラフト上位候補の渡部聖弥外野手(4年=広陵)は「(自身は)思うような結果は出ませんでしたが、チームが優勝できてよかった」と喜んだ。

 今季は、広陵で3度の甲子園に出場した真鍋慧(けいた、1年)が、ルーキーながらここまで全試合に先発出場し、打率3割1分4厘をマーク。前半戦こそ調子が上がらなかった渡部も、4月27日の京産大戦で満塁本塁打を放つなど、徐々に調子を上げてきている。 昨年までチームをけん引した上田大河(現西武)や高太一(現広島)が抜けた投手陣は、リリーフを担っていた鈴木豪太(3年=東海大静岡翔洋)が、4試合に先発して2完封を含む3勝無敗、防御率0・00。接戦をものにし、チームは8戦全勝で優勝を迎えた。

 これで、全日本大学選手権(6月10〜16日・神宮、東京D=報知新聞社後援)への7大会連続14度目の出場が決定。10日の開幕戦で中央学院大(千葉県大学)との初戦に臨む。「選手権までの期間で個人としてもチームとしても課題をしっかり埋めて挑みたい」と渡部。最終節・大経大戦を勝ち切り、悲願の日本一へ挑む。