◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 最終日(24日、千葉・カメリアヒルズCC=6688ヤード、パー72)

 降雨によるコンディション不良のため順延となった最終ラウンドが行われ、6打差の単独首位から出た小祝さくら(ニトリ)が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算16アンダーで逃げ切った。3月のヤマハレディース以来、今季2勝目。本格参戦した18年の開幕戦から海外メジャーを含め222試合連続出場で、ツアー11勝目を手にした。優勝賞賞金5400万円を獲得し、26歳70日と年少3番目での生涯獲得賞金7億円突破を果たした。

 優勝を決めた小祝は、笑顔で小畑貴宏キャディー(44)とハイタッチを交わした。20年大会で初タッグを組んで丸4年。くしくも同じ月曜日決戦で通算11勝目を手にした。今季2勝目に「目標にしていたのでうれしい」と柔らかな笑顔で喜びを語った。

 6打差の大量リードも一時は2打差まで詰められた。フェアウェーキープ率は42・9%と苦戦。「うまくいかず、過酷なゴルフだった」。最初のバーディーは14番。4メートルを沈めると、15番では15メートルのスライスラインが入り、「ラッキーだった」と前を向いた。後続を退け、18番では2メートルのウィニングパットを決めた。

 18年から海外ツアーを含めてぞろ目の222試合連続出場。タフな“鉄人”だが、この日の会場周辺の最高気温33度にはまいったようで、北海道出身者は氷のうを頭や肩に当てながらプレー。「熱中症みたいになった」とげっそりしたが、それでも優勝一夜明けの25日は朝からトレーニングを実施するという。

 今後は5大メジャー最終戦、AIG全英女子オープン(8月22日開幕・セントアンドリュース)に出場する。調整のため1週前の日本ツアー、CATレディース(同16日開幕、神奈川)は欠場。連続出場試合は途切れるが“聖地”に対応するため「早めに行きたい」と決断した。目標は国内を含めたメジャー初V。26歳のタフネスがビッグタイトルを目指す。(富張 萌黄)