道内最大規模の写真公募展「第71回写真道展」(北海道新聞社、北海道写真協会主催)の表彰式が28日、札幌市中央区の札幌市民ギャラリーで行われた。最高賞の大賞に輝いた渡島管内森町の高村忠峰さん(63)ら約90人の受賞者に賞状が手渡された。



 同展には672人から3568点の応募があり、入賞・入選作に306点が選ばれた。



 大賞に選ばれた高村さんの作品「薫炭(くんたん)なるベール」は、北斗市の農業者が野菜の育苗土に使う「薫炭」を作るため、白煙の中で稲のもみ殻を熱する作業の風景を幻想的に捉えた作品。



 表彰式で高村さんは「大賞を受賞し、信じられない思いでいる。これからも気負わず良い写真を撮りたい」と話した。



 5月8日から名寄市を皮切りに、旭川市や網走市など道内11カ所で同展の入賞作や入選作を展示する巡回展が開かれる。