●今治を完封、勝ち点3

 明治安田J3第13節(6日)12位のカターレ富山が4位のFC今治を撃破し、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。前節から中2日の厳しい試合スケジュールとなったが、後半にDF安光将作、FW碓井聖生(上市町出身)が得点し、2―0の完封勝ち。小田切道治監督は「ようやくアウェーで勝てた」と胸をなで下ろし、自信を深める一戦となった。

 富山は前半、MF椎名伸志、DF脇本晃成、MF布施谷翔、FWマテウス・レイリアがシュートを放つもゴールネットを揺らせずスコアレスで折り返した。

 試合は後半に動いた。4分、椎名のFKを中央でDF下堂竜聖がはじき、前に流れた球を走り込んできた安光が頭で押し込み先制。今季3得点目を挙げた。

 8分に相手の退場で数的優位に立ち、21分に碓井を投入した。こぼれ球を拾って前へつなぐと、2分後に布施谷がペナルティーエリア内に進入して中央にパス。マテウスが後ろに下げた球を碓井がゴール右隅に決めた。ゴール裏のサポーター陣に駆け寄り、抱き合いながら今季4得点目を喜んだ。

 試合後、先制点の起点となった椎名は「狙っていた形。ここ2試合結果を出せていなかったので自信になる勝利」と振り返った。

 ホームで引き分けた前節の反省を生かし、チームは「しっかり走って戦う」を目標に掲げ、「選手は見事に体現してくれた」と小田切監督。ただ、数的優位の中での得点力には不満で「終盤にもう1点、2点取れるチームでないと上位にいけない。たたみ掛けることに関してはまだまだ課題がある」と気を引き締めた。

 富山は18日、富山市の県総合運動公園陸上競技場でFC大阪と対戦する。