●米原派65%「工期短く、現実的」 

 北陸新幹線敦賀以西の整備に関し、北國新聞社は石川県議40人を対象に「望ましい延伸ルート」を尋ねるアンケートを行い、全体の65%に当たる26人が「米原」と答えた。現行の「小浜」は4人、「どちらでもない」が7人、回答なしが3人だった。自民党県連は13日の役員会で、米原ルートへの再考を国に求める決議案を県議会6月定例会に提出する方針を決めた。20日の最終日に賛成多数で可決される見通しで、馳浩知事のスタンスにどう影響を与えるかが焦点となる。

 アンケートには「一身上の都合」で6月定例会を欠席している中村勲県議(自民)を除く40人が回答した。

 会派別の内訳は、中村氏を除いて30人の自民が米原23人、小浜4人で、3人は無回答だった。米原を選んだ顔ぶれはベテランから若手まで幅広く、北陸新幹線の沿線地域だけでなく、能登を地盤とする県議も目立った。

 米原を推す理由については「小浜は巨額の建設費負担などで京都から着工の理解を得られにくい」「米原の方が想定工期が短く、現実的だ」との回答が多かった。

 小浜を支持した4人は、いずれも2016年に与党が小浜で合意しているとし、「現行ルートを堅持すべきだ」と主張した。

 第2会派・未来石川の6人は、全員が「どちらでもない」を選び、「政府の判断で決めるべきだ」と主張した。公明の2人は「米原」、共産の1人は「どちらでもない」、参政の1人は「米原」とした。

  ●能美、加賀市議会も

 敦賀以西のルートをめぐっては、昨年12月に小松市議会が賛成多数で米原ルートの採用を求める決議を行ったほか、能美、加賀両市議会でも、6月定例会で同様の決議案が提出される見通しで、いずれも可決される可能性が大きい。