県高野連の強化招待試合は15日、富山市民球場で大阪桐蔭を招いて2日間の日程で始まった。甲子園で春夏通算9度の優勝を誇る強豪に、富山商は2―8、高岡商は1―10でそれぞれ敗れた。富山の球児は全国トップレベルの競技力を肌で感じ、目標とする甲子園での勝利に向けて成長を誓った。

 春季県大会で優勝の富山商、準優勝の高岡商がそろって大阪桐蔭の高い投手力に圧倒された。それぞれ7安打、5安打に抑えられた一方、ともに2桁安打を許し、攻守で苦しんだ。

 富山商は四回2死から岡田拓馬(3年)、髙松将太郎(同)の連続二塁打で得点するなど粘ったものの、相手の最速154キロ右腕・平嶋桂知(同)に翻弄(ほんろう)された。鶴田尚冴主将(同)は「相手はミート力が全然違う。守備でもっと我慢しないといけない」と振り返った。

 高岡商は相手の189センチ長身右腕・森陽樹(2年)に16三振を奪われた。六回に朴木慧司(同)の適時打で1点を返すのが精いっぱいで、鞍本琥珀主将(3年)は「簡単にアウトになっていた。追い込まれてからのしつこさが必要」と課題と向き合った。

  ●16日、高岡一と富山一が挑む

 県高野連が決める強化指定校4校が参加し、最終日の16日は高岡一と富山一が大阪桐蔭に挑む。