「アジサイ寺」として知られる新潟県佐渡市小比叡の蓮華峰寺で、アジサイが咲き始めた。天候の影響で例年より遅い開花。多くの観光客らが訪れた6月24日、青やピンクの大輪が、梅雨を迎えた境内などに彩りを添えていた。

 寺は806(大同元)年に空海によって開創された。アジサイは50年ほど前に檀家(だんか)らが植え始め、境内から周辺の道路まで合わせて約7000株が咲いている。

 観光客らは、しっとりとした雰囲気に包まれた境内を散策しながら、色とりどりのアジサイを眺めたり、写真を撮ったりして楽しんでいた。

 市内の相川から訪れたミャンマー出身の会社員は「全部で何色あるか数えながら見ていた。控えめな匂いでどの色もきれい」と話した。

 寺の山主、青栁慶弘さん(54)によると、7月上旬に見頃を迎え、20日まで鑑賞できる。
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