戦国武将の多賀谷(たがや)氏にちなんだ「第15回多賀谷時代まつり」(同まつり実行委員会主催)が28日、茨城県下妻市本城町の多賀谷城跡公園で開かれた。迫力ある火縄銃演武や勇壮な武者行列が披露され、多くの見物客でにぎわった。

約500年前に同市を拠点に活躍した多賀谷氏に焦点を当て、歴史と文化の再発見や観光振興などを目的に開催。多賀谷氏は関ケ原の戦い以降、徳川家康の次男、結城秀康に仕え、福井へ転封した。その縁で姉妹都市締結を結ぶ福井県あわら市の関係者も、15回目の節目を記念して来賓として参加した。

まつりでは、甲冑(かっちゅう)姿の川越藩火縄銃鉄砲隊保存会(埼玉県)が火縄銃を使い砲術演武を披露。「放て」の号令の後、「ドーン」という銃声が次々と響き渡ると、見物客の歓声と拍手が沸き起こった。武者行列では、甲冑を身にまとった菊池博下妻下妻市長と森之嗣あわら市長、県立下妻一高、同二高の各弓道部員らが公園周辺を練り歩いた。

実行委員長の川澄次男さん(75)は「地域の人の協力で今年も開催できた。まちの活性化に向け、まつりを継続していきたい」と話した。家族と訪れた下妻市見田の大畑頼央君(8)「火縄銃の大きな音にびっくりした」と笑顔を見せた。