【志摩】三重県の志摩市は28日、全国にパチンコ店を展開する「ダイナム」(東京都)と「災害時等での施設利用の協力に関する協定」を締結した。同社は地域貢献の一環として、全国の自治体と災害支援協定の締結を進めており、県内の自治体と同様の協定を結ぶのは7例目となる。

 協定により、大規模災害発生時にダイナム三重志摩北店(同市阿児町)と志摩南店(同)は、車中泊者の一時的な避難場所として計200台分の駐車場を提供し、市民の安全確保に協力する。店舗のトイレや水道設備なども可能な範囲で使えるようにする。

 市役所で締結式があり、橋爪政吉市長や志摩北店の久保田毅店長、志摩南店の井上真吾店長と中岡慎吾店長らが出席した。

 橋爪市長は「防災・減災対策を進める中、この協定締結は大きな一歩になる。力を貸してもらい、市民の避難のニーズに応えていきたい」、店長らは「協定を機に防災意識を高め、志摩市との協力体制を広げていきたい」などと話した。