求人情報のアイデム(東京都新宿区)は、仕事探しに関する調査を実施。267人から回答を得た。求人に応募した人のうち、勤め先で開催されるイベントに「参加してみたい」とした人は全体の59.6%に上った。特に、30代以下の若手で社内イベントに参加したいという声が多かった。参加してみたい社内イベントの1位とは――。

●参加したい社内イベントTOP3は?

 勤め先で開催されるイベントの中で、参加してみたいと思うものの1位は「スキルアップ関連(勉強会など)」となり25.5%だった。以降は「親睦会系(忘年会・新年会など)」(21.3%)、「季節行事(お花見、クリスマスなど)」(18.4%)と続いた。

 希望の雇用形態別に見ると「パートまたはアルバイト」を希望する人はどのイベントについても参加への意向が「正社員」を希望する人よりも低かった。

 また、年代別で見ると「30代以下」は他の年代よりも何らかのイベントに参加したい人が多い傾向が見られ、親睦会や季節行事のほか「社員旅行系」(29.4%)や「スポーツ系(運動会、ボーリング大会等)」(26.5%)も参加意向が高い結果に。その他、「スキルアップ関連」については「40代」が他の世代より特に高く、42.1%に上った。

●求人に応募する前の情報収集の方法は?

 求人に応募する前の情報収集について、最も多い回答は「企業のWebサイトを探す」となり42.3%。次に「企業の口コミを探す」(31.1%)、「複数の求人サイトで同じ企業の求人を探す」(22.1%)と続いた。「特に調べず、いいなと思ったらすぐ応募する」とした人は22.8%にとどまり、およそ8割の人は何らかの情報収集をすることが分かった。

 希望の雇用形態別で見ると「正社員」を希望する人は「企業のWebサイトを探す」が66.1%と半数以上に上った。一方で「普段使うSNSや動画サイトで企業を探す」は3.6%にとどまった。

 「パートまたはアルバイト」を希望する人は「特に調べず、いいなと思ったらすぐ応募する」が24.8%となり、4人に1人は求人情報の内容で納得できれば応募前に情報収集せず、即応募に移ることが分かった。

 年代別に見ると、年代が若い人ほど事前に「企業のWebサイトを探す」あるいは「企業の口コミを探す」人が多いことが分かった。また「30代以下」では「知人・友人・家族に評判を聞く」が20.6%に上り、周りの誰かの意見も参考にしておきたい様子がうかがえる結果となった。

 正社員雇用を希望する人に、なぜ正社員を希望するのかを尋ねた。その結果、最も多かったのは「将来にわたって安定して働きたいから」で71.4%を占めた。次に「社会保険に加入できるから」(57.1%)、「他の雇用形態より社会的な信用度が高いと思うから」(35.7%)と続いた。

 男女別で見ると、男性のほうが女性よりも「自身のキャリア(仕事経験や意識・技術等)を維持・向上したいから」が18.7ポイント、「興味のある仕事が正社員での募集だったから」が16.3ポイント、「社会保険に加入できるから」が9.3ポイント高かった。仕事そのものへの興味や深堀りを求めている傾向がうかがえる結果となった。

 また、女性のほうが男性よりも「他の雇用形態より収入が得られると思うから」が18.2ポイント、「将来にわたって安定して働きたいから」が15.5ポイント高い結果に。収入面の安心・雇用の継続の両方を正社員で実現したい意向が明らかとなった。

 一方で、パートまたはアルバイトを希望する理由で最も多かったのは「自分の都合のよい時間や曜日に働きたいから」となり58.6%と半数を占めた。次に「生活との両立を図りたいから」(41.4%)、「すぐに働き始めたかったから」(25.5%)となった。

 男女別で見ると、男性のほうが女性よりも「興味のある仕事がパートまたはアルバイトでの募集だったから」が13.9ポイント、「気楽に働きたいから」が13.2ポイント高く、関心の強い分野で仕事に就きたい傾向が見られた。

 また、女性のほうが男性よりも「正社員より採用されやすいと思うから」が14.8ポイント、「扶養の範囲内で働きたいから」が14.3ポイント、「生活との両立を図りたいから」が12.4ポイント高かった。家庭の仕事との兼ね合いでパートタイムを希望する人や、収入に目安を設けて仕事をしたい人の割合が男性よりも高いことが分かった。

 調査は2月2日〜3月5日にインターネットで実施。同社の運営する総合求人サイト「イーアイデム」の会員で、2月1〜29日の期間に求人に応募した267人から回答を得た。