JR東日本とビューカード(東京都品川区)は、デジタル金融サービス「JRE BANK」を5月9日から開始すると発表した。JRE BANKでは楽天銀行と協業し、一般的な銀行サービスを提供する他、利用状況に応じた特典を用意する。JRE POINT生活圏を拡充し、利用者増加につなげる狙いだ。

 加入者は、スマートフォンアプリかWebサイトから口座を開設する。振込、入出金明細、定期預金、外貨預金、住宅ローンなどの楽天銀行が提供する銀行サービスを提供する。また、JR東日本のグループ共通ポイントサービス「JRE POINT」を貯めることもできる。

●デビットカードも用意

 JCBと提携したデビット機能付キャッシュカード「JRE BANKデビット」も用意した。JCB加盟店をカードで利用する際に銀行口座から直接引き落としができ、利用に応じてJRE POINTを貯めることも可能。JR東日本グループがすでに提供しているSuicaやビューカードに加え、新しい決済方法が増えることになる。

●JR東日本グループのさまざまな特典を提供

 その他、利用状況に応じてさまざまな特典を用意した。「JRE BANK優待割引券(4割引)」は、割引券1枚でJR東日本営業路線内の片道運賃および片道料金を4割引する。

 「どこかにビューーン!2000ポイント割引クーポン」は、JR東日本が勧めるどこか1つの駅へJRE POINTで往復利用できるサービス。通常利用から2000ポイント引きで提供する。東京・上野・大宮発は6000ポイント、仙台・盛岡・新潟・長野発は5000ポイントで利用可能。

 その他、JR東日本グループならではの特典を多数提供する予定だ。なお、特典を利用する際、JRE POINT Webサイトへの事前登録とJRE BANK口座との連携(JRE POINTリンク登録)が必須となる。

 JR東日本グループは「JRE BANKを通じ、多くのお客さまにJR東日本グループのサービスをお得にご利用いただく機会を提供し、心豊かな毎日をサポートしていくことで、JRE POINT生活圏を拡充していきたい」とコメントした。