アクサス(東京都新宿区)は、女性ITエンジニアを対象に「女性ITエンジニアの実態」に関する調査を実施した。その結果、約7割が「性別に関わらず働きやすい環境」と感じていることが分かった。

 女性として現職で感じている課題については「女性のロールモデルがいない」(34.4%)が最も多くなった。次いで「生理などによる体調不良が言い出しづらい」(30.3%)、「気軽に相談できる相手がいない」(27.6%)が課題として挙げられた。

 現在就いている役職については「一般職」が最も多く47.9%、次いで「中間管理職」が42.2%だった。

 職場における女性エンジニアの割合については「2割」が38.6%、「1割」が23.6%と「2割以下」の企業が76.1%となり、女性エンジニアの割合が少ないことが分かった。前述した職場で感じる課題についても、女性エンジニアの割合が少ないことが影響していると推測される。

 転職について、約7割が「考えている」と回答。転職先には「給与や待遇のアップ」(45.5%)や「女性が活躍している環境」(35.7%)を求めている人が多く、女性の活躍を推進している働きやすい企業で働きたいと考えている人が多いことが分かった。

 転職先で実現したい理想のキャリアプランについては「プロジェクトマネージャーとして活躍したい」と答えた人が最も多く26.4%だった。「管理職に就いてマネジメントに携わりたい」(24.6%)、「ITエンジニアのスペシャリストになりたい」(20.4%)と続いた。

 調査は3月26〜27日、企業に所属している女性ITエンジニア1002人を対象に、インターネットにより実施した。