JR東日本は、5月末頃から原宿駅の旧駅舎跡地開発に着手する。100年近くの歴史を持つ旧駅舎の外観を再現しながら、「つながる」をコンセプトに商業施設として整備する。2026年冬の開業を目指す。

 「時とつながる」「まちとつながる」「文化とつながる」という3つの「つながる」が開発コンセプト。同社が掲げる「BeyondStations構想」の一環として取り組む。BeyondStations構想とは、ヒトの生活における「豊かさ」を起点とし、リアルの交流拠点である駅の強みを生かしながら、駅空間の配置と機能を変革。JRE POINT生活圏の拡充を通じ、駅を 「交通の拠点」から「暮らしのプラットフォーム」へと転換するものだという。

 JR東日本は5月9日から、デジタル金融サービス「JRE BANK」を開始。JRE POINT生活圏を拡充し利用者増加につなげる取り組みを進めている。

 旧駅舎建物は、尖塔を載せたハーフティンバー様式風のデザインが街のシンボルとして親しまれてきた。 同開発では、その特徴的な外観を可能な限り再現して建て替える。現行法令に適合する範囲で、旧駅舎建物の外装材の一部を再使用し、安全で長く親しんでもらえる建物づくりを目指すという。

 敷地面積は約760平方メートルで、 地下1階・地上4階建の商業施設になる予定だ。東急建設が施行し、開業は2026年冬を予定している。