皆さんは「モバイルSuica」を頻繁に使い、電車に乗って出掛けるだろうか。毎日のようにモバイルSuicaが使える区間を利用するなら定期券がおすすめだ。そこでこの記事では、スマートフォンのモバイルSuicaアプリで定期券を購入する方法について解説したい。

 モバイルSuicaから購入可能な定期券は、「通勤定期券」「通学定期券」「オフピーク定期券」の3種類ある。

 通勤定期券は通勤区間で利用できる定期券だ。通学定期券は学生向けとなる。

 オフピーク定期券は平日朝のピーク時間帯を避けて利用できる定期券。2024年3月25日有効開始分よりオフピーク定期券を購入すると、購入金額の5%分がJRE POINTで還元されるため、通常の定期券よりもお得だ。

 なお、次のケースに該当する場合は、オフピーク定期券を購入できないので、注意しよう。

・発着駅がオフピーク定期券適用区間内であっても、経路が適用区間外の場合

・連絡定期券で、「JR線+連絡会社線+JR線+連絡会社線」や「連絡会社線+JR線+連絡会社線」の場合

・利用区間を任意で分割するSuica分割定期券の場合

・JR線と東武鉄道との接続駅が北千住駅となるもの、もしくは東京メトロ中野〜北千住駅間もしくは中野〜押上駅間を経由する一部の場合

●定期券の購入手順は?

 それでは早速、手順を見ていこう。

 まずは「モバイルSuica」アプリを起動し、「Suica一覧」「グリーン券」「SF履歴」の横にある「チケット購入」というタブを選択する。

 「チケット購入」という欄のうち、「定期券」を選択する。「注意事項」の表示に切り替わったら内容を確認し、右上の「完了」をタップする。新たに購入する場合は「新規購入」を、継続の場合は「前回と同じ区間・種類で購入」か「継続購入」を、区間変更の場合は「変更」をタップしよう。今回は新たに購入する手順の解説なので、新規購入から進む。

 画面が切り替わると、「定期券の種類を選択」できる項目が表示されるので、「通勤/オフピーク定期券」を選択する。グリーン車での移動を伴う場合は「グリーン定期券」を選択しよう。

 乗車駅と降車駅を入力し、「次へ」をタップしたら、使用開始日の入力画面に推移する。利用経路の選択肢が表示された場合は、任意の経路を選択して「次へ」をタップする。ここで、いつから利用したいのかを決めて、券種の設定も行う。年月日を確認してから慎重に操作しよう。先に紹介したオフピーク定期券の場合は、券種設定で「オフピーク定期券に設定」の横にあるボタンをタップし、有効にしておく必要がある。「期間/定期券運賃」も選べるので、任意のものをタップし、「次へ」をタップしよう。

 JR東日本公式サイトによると、決済方法はモバイルSuicaアプリか「Google Pay」に登録のクレジットカード決済に限られるが、iPhone向けのモバイルSuicaアプリでは「Apple Pay」に登録のクレジットカードを利用して購入できる。

●窓口で並ぶ必要はない

 ここまで簡単に購入手順をお伝えした。これさえ知っておけば、定期券を買うのに定期券発行のできる自動券売機(指定席券売機を含む)や、「みどりの窓口」に並ぶ必要がない。新学期、新生活シーズンを迎えた4月は、みどりの窓口が混雑しているが、面倒な人は手持ちのスマートフォンで試してほしい。きっと楽できるはずだ。