英Opensignalは4月24日、2024年4月版「モバイル・ネットワーク・エクスペリエンス分析レポート」を公開した。今回のレポートの調査期間は2023年12月1日から2024年2月28日で、au、NTTドコモ、楽天モバイル、ソフトバンクのユーザー体感を分析している。

 前回レポートでNTTドコモとauが同時受賞した「ダウンロード・スピードに対するエクスペリエンス・アワード」を、今回はauが50.3Mbpsというスコアで独占した。楽天モバイルのOpensignalユーザーは、前回のレポートからダウンロード全体の平均速度が7.5Mbpsアップしている。

 楽天モバイルは、前回ソフトバンクが受賞していた「ゲーム・エクスペリエンス」部門で100点満点中84.2点を記録し、「音声アプリ・エクスペリエンス」部門でもNTTドコモを抑えてそれぞれ首位を獲得。「5Gアップロード・スピード」のほか、「5Gダウンロード・スピード・アワード」でも前回のレポートから33.6Mbpsアップで214.5Mbpsと大幅に向上している。

 NTTドコモは「利用率」賞の単独受賞を守り、「5Gカバレッジ・エクスペリエンス」賞も2回連続で受賞。ソフトバンクは「5Gビデオ・エクスペリエンス」「5Gライブ・ビデオ・エクスペリエンス」「5Gゲーム・エクスペリエンス」の3部門で単独首位を飾り、5Gサービスでの優位性を示している。

 楽天モバイルは地域別賞の4つの部門で単独29の賞、共同で37の賞を受賞。ソフトバンクは19の単独受賞と42の共同受賞で、大部分は5G部門に関係している。近畿圏ではauユーザーが日本最速のダウンロードスピード(56.8Mbps)を体感し、5Gサービスに接続する時間の割合が最も高いのはソフトバンク5Gユーザー(16.4%)となった。また、四国の楽天モバイルユーザーは全国で最も安定したサービス品質を享受している(86.7%)ことが分かった。