花巻、北上、遠野、西和賀の4市町で構成する岩手中部広域行政組合(管理者・八重樫浩文北上市長)は26日、北上市に建設を予定する広域不燃ごみ処理施設の整備計画を中止すると決めた。建設コストの上昇などを理由に遠野市が反発したため。当面は各市町で不燃ごみ処理を続けながら、対応策を協議する。

 北上市和賀町後藤の岩手中部クリーンセンターで組合全員協議会を開いた。組合によると、運営業務委託費を含めた整備費は約85億円だが、資材や工事費の高騰で予算規模の拡大が見込まれるとして遠野市が事業の見直しを求めていた。

 一方で事業の見直しを行えば、国の交付金を活用できる事業計画期間内(2021〜27年度)の稼働開始が困難と判断し、中止を決めた。