女優の広瀬アリスが主演を務める連続ドラマ「366日」(フジテレビ系、月曜後9・0)の第5話が6日に放送される。

HYの名曲「366日」の世界観に着想を得たオリジナルストーリーの月9ドラマ。高校時代に実らなかった恋をかなえようと再び動きだした男女が、予期せぬ悲劇に直面しながらも、愛する人を思い続ける姿を描く。脚本はNHK連続テレビ小説「エール」(2020年)や「最愛」(21年、TBS系)などの清水友佳子さんが務め、「義母と娘のブルース」シリーズ(18・20年ほか、TBS系)などの平川雄一朗さんがメガホンをとる。

「366日」第4話振り返り

雪平明日香(広瀬)の恋人、水野遥斗(眞栄田郷敦)が入院してから3カ月が過ぎようとしていた。明日香は、遥斗が目覚めることを信じて付き添うも、いまだ意識は戻らない。それでも明日香は奇跡を信じていた。

ある日、音楽教室で働く明日香は、クラリネット講師の根岸優(李千鶴)ら講師仲間の集団を見かける。同僚の戸田彩乃(清乃あさ姫)によると、空き教室でチャリティーコンサートの練習をしているという。すると室長の山浦久典(赤ペン瀧川)が、明日香もコンサートに出てみないかと誘った。高校からクラリネットをやっていた明日香に期待の声が集まるが、明日香は「今は聴く専門なので」とこの話を断わった。

病院に行った明日香が遥斗にそんな出来事を話していると、高校時代の同級生、下田莉子(長濱ねる)と小川智也(坂東龍汰)が来た。話を聞いていた莉子は「やってみればいいのに」と促すが、明日香は自信がなさそう。そんな莉子も遥斗に伝えたいことがあると切り出し、恋人、狛江崎亘(岩永丞威)との結婚を報告した。返事のない遥斗に代わり、喜ぶ明日香と複雑そうな顔の智也。遥斗との過去のいざこざを解消できた同級生の吉幡和樹(綱啓永)も、彼女の佐武芽美(高田里穂)と自分の写真が飾られている遥斗が手掛けた店へ行く約束をしていたが、芽美は和樹が持っていた明日香の写真が気になっていた。

一方、莉子は亘と別れたことを明日香に報告。亘は既婚者だった。妻とは別居中で、離婚すると言う話だったが、莉子は、いつの間にか2年も不倫をしていた自分に後悔していた。明日香は、亘に女性の影を感じており、莉子は、なぜ亘のスマホに女性からの連絡がきたことを教えてくれなかったのかと激怒。2人はケンカをしてしまい、明日香は、目を覚まさない遥斗に、莉子との思い出話を聞かせた。

その後、明日香は莉子に謝罪。莉子がムカついても離れたくないという気持ちを伝えた。自分も明日香と話がしたかったという莉子も、八つ当たりしたことを謝罪。亘と会い、しっかり別れてきたと泣く莉子を明日香は優しく抱きしめた。莉子は、明日香がクラリネットを辞めた理由を聞いた。音大にも通わず、中途半端な自分には音楽をやる資格がないと答えた。

高校時代、遥斗は明日香のスケッチブックにメッセージを残していた。当時の遥斗は明日香が吹くクラリネットに励まされていたが、そのメッセージに明日香はずっと気付いていなかった。もっと自分に自信を持ったほうがいいという莉子。明日香は再びクラリネットを演奏することを決めた。

そんななか、入院している遥斗がついに目を覚ました。連絡を受けた明日香が病院に駆けつけるが、遥斗は目を見開くばかりで、何も発しようとしなかった。

「366日」第5話あらすじ

担当医の池沢友里(和久井映見)が遥斗の意識を確かめ、周りの人間が誰だか分かるかと問いかける。しかし、遥斗は明日香はおろか、父親の輝彦(北村一輝)たち家族たちも覚えていない様子だった。遥斗は意識を取り戻したものの、軽度の右半身麻痺と、日常生活の動作が上手くできない失行症、記憶障害が出ていた。記憶障害の中でも自分が体験してきたことや関わりのあった人物の記憶が失われているという。

明日香と家族はがくぜんとしながらも、遥斗の回復を祈って寄り添い、看護師の宮辺紗衣(夏子)が遥斗を介助する。数日後、智也と莉子が遥斗の見舞いに来た。2人は、自分たちのことを話すが、遥斗は戸惑った表情を浮かべるだけ。そんな時、明日香はコップに一輪の花が生けられていることに気づく。莉子や智也が持ってきた花ではない様子で、明日香が遥斗に聞いてみると、ようやく少し話すようになった遥斗は「あの子。いつも来る」とだけ答えた。

後日、明日香が見舞いにやってくると、病院のロビーで友里の忘れ物を届けに来た友里の娘、菫(宮崎莉里沙)と会う。すると菫は脳外科病棟に向かう少年に気づく。菫の同級生だというその少年は、遥斗が助けた阿久津翔(中村羽叶)だった。