フジッコ株式会社(神戸市中央区)が、大粒の黒大豆「丹波黒(たんばぐろ)」を苗植え・手入れ・収穫までの農業体験と、穫れたての新豆を味わう会をセットにした「丹波黒育成体験プログラム」を開催、小学生の親子などペア15組30人を募集している(※参加費無料)。

 丹波黒の生育過程を体験することで、子どもたちが自然のめぐみや生産者への感謝の気持ちを養うことを目的としている。

 プログラムでは、地元・丹波篠山の小田垣商店と、神戸ポートピアホテルが協力する。

 小田垣商店は1734(享保19)年、兵庫県丹波篠山市で創業した老舗の黒豆卸店。丹波の地で古くから栽培されてきた黒豆や小豆を、大粒で美味しい大玉丹波黒大豆、丹波大納言小豆に育てあげた。

 現地で講師を務める同商店の田村隆弘さんは、夏は早朝5時に黒豆畑へ行き、黒豆と会話するほど「黒豆愛」が強いという。現地で子どもたちへ黒豆の魅力を伝える。

 兵庫県によると、丹波黒は県内で約1400ヘクタール(令和4年度)で栽培され、日本一の産地とされている。幕府や宮中へ献上されたほか、年貢を黒豆で納めた記録が残っているという。

 黒豆の中でも、とりわけ粒が大きく、ふっくらと柔らかい丹波黒は、2015(平成27)年7月、「食」をテーマにしたイタリア・ミラノ国際博覧会に出品、PRしている。

 この黒豆を使用したフジッコの「おまめさん 丹波黒黒豆」は、発売から40年を超えるロングセラー商品。

 フジッコ株式会社・広報室(食育チーム)の豊田麻衣子さんは、「日々忙しい生活を送る中で、つい忘れてしまいがちな『自然』に対する感謝の心や、『食』の大切さを、豊かな緑と水に恵まれた丹波篠山の地で学びます。丹波黒の育成を通じて、この地域ではぐくまれてきた、豊かな味覚や文化も味わっていただきたいと思います。小田垣商店と神戸ポートピアホテルとフジッコが力を合わせて、参加者の皆さんに、とびきりの体験をお届けします」と話す。

◆開催日・実施内容(計4回)

(1)2024年6月8日(土)苗植え体験
(2)2024年8月24日(土)畑(圃場=ほじょう)の手入れ体験
(3)2024年10月19日(土)黒さや(枝豆)収穫体験
(4)2024年12月7日(土)穫れたて新豆を味わう会

※(1)〜(3)8時30分にJR三ノ宮駅近辺に集合、バスで丹波篠山市内へ移動、現地で作業体験や生産者の話を聞き、16時ごろ帰神、解散。

※(4)9時45分にフジッコ本社(神戸・ポートアイランド)にて受付、半年間の振り返り、さや外し体験、神戸ポートピアホテル・北原省吾シェフが丹波黒の炊き方などをレクチャーする「おせちの学校」などを予定。12時45分ごろ解散。

◆対象
小学生と保護者 15組30人を募集
※全日程(計4回)に参加できることが条件。
※公共交通機関を利用される場合の集合場所(JR三ノ宮駅近辺)までの交通費、自家用車を利用する場合の駐車場の利用料金は参加者負担。

◆申込みフォーム(フジッコ・オフィシャルHPよりアクセス ※締切〜2024年5月24日23時59分まで)

※募集人数を超えた場合は抽選、結果は5月下旬にメールでの通知を予定。

◆問い合わせ先(申し込みに関すること)
イベント事務局 info@fujicco-ohbo.jp(メールのみ)
※土曜・日曜・祝日のお問合せの場合、返信が遅れる場合がある。