群馬県長野原町北軽井沢にゆかりのある詩人、谷川俊太郎さんとのつながりを発信するプロジェクトに取り組む同町は、谷川さんの作品や人柄に触れるイベントを企画した。27日から始まる詩と写真の展覧会を皮切りに、谷川さんが作詞した町内の学校の校歌を披露する合唱会(5月2日)、谷川さんの詩を歌う音楽会(同3日)を開く。

 展覧会は北軽井沢ミュージックホールで開き、谷川さんの詩6編と浅間山北麓で過ごす谷川さんの写真約30点を飾る。午前10時〜午後4時。5月6日まで。入場無料。近くの北軽井沢グラウンドに、自由に詩や絵を描ける大型黒板を設置する。

 音楽会は同ホールで3日午後2時開演。谷川さんの長男で、音楽家の谷川賢作さんによるバンド「DiVa(ディーヴァ)」が、谷川さんの詩を歌詞とする楽曲を歌う。入場無料。

 校歌の合唱会は町住民総合センターで関係者を招待して開く。長野原中の生徒、長野原中央小と浅間小の5、6年生が谷川さんに歌声を届ける。浅間小(北軽井沢小)校歌を作曲した寺島尚彦さん(1930〜2004年)の娘で、声楽家の寺島夕紗子さんも一緒に歌うほか、長野原中の校歌を作曲した谷川賢作さんがピアノ伴奏を務める。

 谷川さんは幼少期、北軽井沢に父親が建てた山荘で夏を過ごした。自身も山荘を所有し、北軽井沢で過ごした日々から着想を得た詩も発表している。

 イベントは、北軽井沢区、北軽井沢観光協会との共催。谷川さんと同町のつながりを紹介するリーフレットを各会場で配布する。問い合わせは町総務課(☎0279-82-2244)へ。