仮装ランナーらが中山道を駆け抜ける安政遠足侍マラソン大会の第50回を記念し、群馬県安中市は1日、大会当日の12日に蒸気・電気機関車の臨時列車「あんなか侍マラソン号」がJRの協力で運行し、コースの一部区間でランナーと並走し、汽笛の音で応援すると発表した。記念大会に華を添えるゲストランナーらも明らかにし、本県を代表するSUBARU(スバル)やヤマダ電機の選手を招くほか、表彰式プレゼンターは高崎市出身の落語家、林家つる子さんらが務める。

 JR東日本高崎支社によると、臨時列車は安政遠足をイメージしたオリジナルヘッドマークを付け、西松井田―横川駅の国道18号沿いの一部区間でランナーと並走する。時間は午前9時40分ごろ〜50分ごろの間の予定。手作りの手旗を市内の保育園や小中学校などに配布し、信越線沿線で手を振ってもらうプロジェクトも同時に企画する。

 ゲストランナーは、くつろぎの郷を目指す「関所・坂本宿コース」(20.15キロ)に、全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)で活躍するスバルから小山司、川田裕也両選手、実業団女子駅伝で活躍するヤマダ電機から筒井咲帆、畠山実弓両選手を迎える。松井田支所をゴールとする新設の「松井田宿コース」(11.95キロ)はザスパ群馬の元ゴールキーパー、清水慶記さんや公式チアリーダーのメンバーを招く。

 ともに市観光大使で三味線奏者の上原梅弦さんがランナーとして、フリーアナウンサーの竹下裕理さんは司会として参加する。

 50回の節目となる今大会には関所・坂本宿コースに995人、松井田宿コースに638人がエントリー。大会前日の11日には小中学生を対象にした子どもミニ遠足や前日祭として多彩なイベントを開催する。

 記者会見で、岩井均市長は「走る楽しみだけではなく、見ても楽しめるマラソン大会として、ぜひ多くの人に観戦にお越しいただきたい」と呼びかけた。