群馬県安中市松井田町の住宅で8日に起きた強盗致傷事件で、被害者の携帯電話が事件後、室内の衣装箱のようなケースに入れられていたことが9日、関係者への取材で分かった。犯人が警察への通報を遅らせる目的で移動させた可能性もあるとみて、安中署が経緯を調べるとともに、逃げた2人組の行方を追っている。

 また、住宅東側にある勝手口扉のガラスが割られていたことも判明。同署は逃走した2人組がこの扉のガラスを割り、住宅に侵入した可能性もあるとみて、具体的な侵入経路などを調べている。

 事件の発生から一夜明けた9日朝、市は市内の通学路を中心に青色回転灯によるパトロールを実施。松井田地区では、職員2人がパトロール車で市役所松井田支所を出発。登校する児童生徒を見守りながら、異常の有無などを確認した。

 事件は8日未明に発生。就寝中の住民男性(70)が2人組の男に包丁のようなもので脅されて両手を縛られた後、財布を奪われた。男性は腕に軽傷を負った。