MotoGP第5戦フランスGPの決勝レースでホルヘ・マルティン(プラマック)は2位表彰台を獲得。彼はマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)とのバトルによって優勝争いをするチャンスを失ったと語っている。

 マルティンは2列目5番グリッドから決勝をスタート。ルカ・マリーニ(VR46)との接触でポジションを落としての走行となっていたが、前方のライバルに転倒が発生したことで序列が変化。マルコ・ベッツェッキ(VR46)やマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)、ジャック・ミラー(KTM)などとの表彰台争いに加わった。

 ベッツェッキが先頭で逃げる中、マルティンは3番手での走行が続き、レース中盤からマルケスとの2番手争いがスタートした。

 マルティンは何度もマルケスを追い抜こうと仕掛けていったが、相手のディフェンスも上手く、終盤に至るまでマルティンは3番手での走行が続いていた。最終的には残り2周でマルケスが転倒したことでマルティンが2位となったが、彼はマルケスとのバトルで優勝を争うチャンスを失ったと考えている。

「スタートは上手くいったけれど、マリーニとの接触で10番手まで落ちてしまったんだ」

「その後ポジションを取り戻していったけど、マルクを捉えてすぐにこれは簡単ではないと分かったよ」

「昨日(スプリントレース)から彼をどこでオーバーテイクできるかを学習していたんだけど、自信は無かった。上手くいくまでに3、4箇所でトライしたんだ。彼と一緒に表彰台に乗りたかったね」

「マリーニとはふたつ重要な瞬間があった。最初の1回が10番手まで落ちたときで、2回目は彼が転倒した時だ」

「彼にぶつかってしまうかと思ったよ。でもマルクとの戦いこそが、勝利争いから僕を遠ざけたモノだった」