日本初の本格公道レース、フォーミュラE東京E-Prixの開催を目前に控え、DHLが女性レーシングドライバーのJujuをフォーミュラEアンバサダーに起用することを発表。会見の中でJujuは、フォーミュラEやDHLの印象などについて語った。

 フォーミュラEの物流パートナーとして、長年シリーズを支えてきたDHL。同社は他のレースカテゴリーでもファンにとって馴染み深い企業と言える。F1では、佐藤琢磨が乗るジョーダンにスポンサードしたことも多くの日本人ファンの記憶に残っているだろうし、今もロジスティクスパートナーとしてF1を支えている。さらにインディカー・シリーズでは毎年DHLカラーのマシンが走っており、かつてのアンドレッティ28号車や、今季はチップ・ガナッシの10号車がそれにあたる。

 そんなDHLの印象についてJujuは「DHLさんはモータースポーツで活躍していて、DHLカラーの目立つクルマがレースに出ていて、そこで素晴らしい結果を残しているので、もちろん知っていました。ヨーロッパでレースをやっていた時に急遽部品が必要になった時も、DHLさんにすごくお世話になりました」と話す。

 またフォーミュラEについてJujuは、街中でレースをするということで、多くの人々がモータースポーツに興味を持ってくれるきっかけになるのではないかと期待感を語った。

「フォーミュラEは電気自動車のレースということで、エネルギーの使い方というのが普通のレースと違う部分で、魅力の一つだと思います」

「限られたエネルギーをどこでどのくらい使うかが重要になりますし、そこはエンジニアの戦略や技術、そこにドライバーが合わせられるかが重要になってきます。ドライバーとチームの技術がレースに反映されるのが魅力だと思います」

「また、街中で道路を閉鎖してレースをするということで、レースを知らない人が興味を持つきっかけになると思います。レースを知らない人も『何やってるんだろう?』と思うでしょうし、そういった意味ではレースを変えていくカテゴリーのひとつだと思います」

 そんなフォーミュラEは、JujuがF1と共に目標に掲げるカテゴリーのひとつ。「主催者としても女性ドライバーに参戦してほしいという思いがあると聞いていますし、自分のそのひとりになれたらと思います。市街地で走るので、ドライバーにとっても興味を惹かれるレースだと思います。ドライバーの経験としても良いと思うので、自分自身走りたいという気持ちが強いですね」と語った。

 また、DHLカラーのマシンが走るインディカーの印象も聞いてみた。

「やはりまずはオーバルの印象ですね。1回だけ、本当に小さいサーキットで(オーバルを)走りましたが、それもなかなか楽しかったですね」

「インディは父も出ていたので、昔から知っているレースのひとつです。自分もチャンスがあれば乗ってみたいですし、それがもしかしたらDHLのクルマから出れることができれば……(笑)。それは夢のあることだと思います」

 なお、Jujuは今週の東京E-Prixも現地で観戦する予定だという。