F1オーストラリアGPで16位に終わったエステバン・オコン(アルピーヌ)は、レース中に捨てバイザーがマシンに詰まることがなければ、ポイント争いが可能だったと考えている。

 オコンはレース序盤、ケビン・マグヌッセン(ハース)やアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)とバトルを繰り広げていた。

 9周目には最初のタイヤ交換に入ったオコンだったが、彼はその直前にブレーキダクトにヘルメットの捨てバイザーが詰まって、オーバーヒートを引き起こされてしまった。

 この問題により、彼はわずか7周後には再びピットへ入らなくてはならず、タイムをロス。しかもまだレースは長く残っていたため、終盤に3度目のピットインでタイヤを交換しなければ、完走もできないという厳しい状況に置かれてしまった。

 そして最終的に、オコンは16位でフィニッシュ。序盤に争ったハース勢はダブル入賞を達成しているため、トラブルがなければ自らも貴重なポイントを争うことができていたはずだと、彼は語った。

「捨てバイザーのトラブルの前、僕はケビンとアレックスと戦っていて、ニコの前につけていた」

「つまり僕らには9位〜11位に入る可能性があったということだ。僕は今日、その位置で終えられたはずだと思っている」

「残念だけどその結果が得られたかどうかはもう確かめられない。でも興味深いレースだったね。自分たちの進歩やペース、そして彼らについて行けたことには満足している。だから良かったよ」

 そしてオコンは無線を含む、捨てバイザー以外に今回発生したトラブルについて、次のように詳しく説明した。

「1周目に捨てバイザーがミラーに張り付いていたんだ。それが最初の1枚で、その次は何周か後にまた別の捨てバイザーがブレーキダクトに詰まってしまった」

「もしピットに入っていなかったら、マシンのリヤ全体が燃えていただろうね。安全のためにそうしたんだ。そのまま走っていたらリタイアしていただろう。もちろん、実際はどうなっていたかわからないけれど」

「僕らにできることはあまりなかった。それから30周目には無線も故障してしまったんだ。クソ電波のWi-Fiのように、ずっとブツブツ切れているようだった」

「そうしていろんなことが上手くいかなかった。単に運が悪かったんだろうね。覚えておくべきことは今週末僕らがゆっくりでも前進したことだ。このまま進み続けられることを期待している」

 オコンはオーストラリアGPで今季マシンA524のセットアップ方法の理解において前進したと考えている。

「この3戦で、ペースやパフォーマンス面で今回が一番強いレースだったと確信している」

「それは良い点だし、僕らは正しい方向に進んでいるということだ」

「様々なことは相対的なモノだけど、開幕2戦と比較すると間違いなく前進している。そしてマシンの感触も良くなっている。このコースとマシンの相性が良いと言うことではなく、ね。他のレースよりも、ずっと上手くセットアップができたと思う」