MLBでは週末にかけてアメリカ本土での開幕シリーズが開催され、本格的にベースボールの2024年シーズンが幕を開けた。

その開幕シリーズでは、下馬評の高かったヤンキースに加え、開幕前はそこまで期待値の高くなかったタイガース、パイレーツ、そしてブリュワーズがスイープを達成したが、メッツ、マーリンズ、ホワイトソックスに加え、アストロズまでスイープを喫するなど、正に悲喜交々の内容となった。

そんな中、『MLB.com』は現地3月31日付で「今週開催される最も興味深いシリーズ10選」と題した記事を掲載し、現地月曜からの1週間で注目すべきシリーズを紹介している。

1位には、現地金曜から始まるレンジャーズとアストロズのシリーズが選ばれており、これは昨季アメリカンリーグ・チャンピオンシップシリーズのリターンマッチとなる対戦。

記事では「両球団(これら2球団は過去2年のワールドシリーズ王者でもある)は2024年も地区優勝争いをするものと思われるが(これについては、マリナーズにも言い分があるだろうけれど)、このシリーズは、その争いがどう展開するかについての序盤のバロメーターとなるかもしれない」としている。

2位には、ドジャースとジャイアンツのナショナル・リーグ西地区ライバル対決がランクイン。記事ではロサンゼルスにて、現地月曜から始まるこの対戦について、「ドジャースとジャイアンツの対戦が興味深いことに説明は不要」とした。

そのうえで、「このナ・リーグ西地区のバトルに関して、今年はロサンゼルスが、サンフランシスコ(とその他の獲得希望球団)を打ち負かす形で、ショウヘイ・オオタニと、ヨシノブ・ヤマモトの両人を獲得したことで、さらに面白みが増すだろう」としている。

なお、ドジャースは、そのシリーズを終えると、現地金曜からシカゴでカブスとの3連戦が控えており、シリーズ第1戦ではその山本由伸が、そしてシリーズ第3戦ではカブスの今永昇太が先発登板予定となっているので、日本人ファン的には、こちらのシリーズの方が必見と言えるだろう。

3位にはヤンキースが、ブルージェイズを迎えるア・リーグ東地区の対戦がランクイン。現地金曜から始まるこの3連戦について、記事では「2023年にメジャーで最高の先発ローテーションの1つを擁したブルージェイズは、ヤンキーズ打線の中軸を務めるフアン・ソトとアーロン・ジャッジという、新たなダイナミックデュオと初めて顔をあわせることになる」としている。

なお、こちらのシリーズでは、第1戦に菊池雄星が先発登板する予定で、『新ダイナミックデュオ』と対戦することになる。また、位以下の対戦カードは以下の通り。

4位:ダイアモンドバックス@ブレーブス(現地金曜から3連戦)
5位:レッズ@フィリーズ(現地月曜から3連戦)
6位:ロイヤルズ@オリオールズ(現地月曜から3連戦)
7位:カージナルス@パドレス(現地月曜から3連戦)
8位:ツインズ@ブルワーズ(現地火曜から2連戦)
9位:レッドソックス@エンジェルス(現地金曜から3連戦)
10位:タイガース@メッツ(現地月曜から3連戦)

7位にランクインしたペトコパークでのシリーズでは、第2戦にダルビッシュ有が先発登板予定となっているが、記事では「このペアリングにテーマをつけるとしたら、『昨年を過去の物とすべし』となるだろう」と、今季バウンスバックを期す者同士の対戦について紹介している。