ど、どうしてそんな不名誉な名前をつけられちゃったの......?

思わずそう問いかけたくなってしまう「可哀想なお寿司」がX上で話題になっている。

そんな...(画像は遠藤平介(@heisukeend)さん提供、以下同)

その名も、「売れてない"最弱"三貫盛り」である。

メンバーは、つぶ貝炙り塩レモン・まぐろアボカド・たらマヨ軍艦。

売れてないだけではなく、最弱とまで......。そこまで言わなくても、とついつい庇いたくなってしまうメニューだ。

こちらの画像は漫画家の遠藤平介(@heisukeend)さんが2024年5月19日、

「名前が可哀想過ぎる」

と呟きながら投稿したものだ。

寿司界のヒエラルキーの厳しさを見せつけてくるメニューに対し、X上ではこんな声が寄せられている。

「全部好きだから救ってあげたい 私の胃においで」
「は!?!?!?たらマヨ軍艦は一軍やろがい!!!!!!」
「つぶ貝の美味しさに気づいてないとはまだまだだな」
「全部うまそう」
「いい名前だ笑 逆に頼みたくなる」

最弱があり、最強もある

ちなみに、最弱があるということはその逆、"最強"もある。

遠藤さんは話題の投稿に続ける形で、「売れてる"最強"三貫盛」も紹介している。

黄金トリオ

こちらのメンバーは、まぐろ・ねぎまぐろ軍艦・はまち。

確かに、人気ありそう。そこでさらに「売れてる!」と言われたら、いつも以上に魅力的に見えてしまうのだから不思議だ。

投稿者の遠藤さんによれば、これらの写真を撮影したのは回転寿司みさき 高円寺パル商店街店。

Jタウンネット記者は、同チェーンを運営するFOOD & LIFE COMPANIES(本社:大阪府吹田市)に、どうしてこんな名前を付けたのか聞くことにした。

画像は再掲

同社の広報担当者によると、「売れてない"最弱"三貫盛」は、回転寿司みさき全店の売れ筋ランキングを参考に、2023年12月に選抜されたもの。彼らにユニットを組ませた理由について、こう語る。

「回転寿司みさきとしては自信作ではあるものの、陰に隠れているネタのため、3つの味わいを楽しめるタイミングでぜひ食べてみてほしいという想いで誕生いたしました。
ネーミングとして、"売れていない"という言葉を使うことで少しでもお客様の目に留まればと思っております」

回転寿司みさきでは、5月3日からひと皿で3ネタを味わえる「三味祭」を期間限定で実施中。"最弱"三貫盛も、この期間限定メニューの一つだ。

三味祭をきっかけに、普段あまり日の目を見ていない3ネタを味わってほしい――。悲しすぎる名前は、回転寿司みさきの"愛"から生まれたものだったのだ。

ただ......残念ながら、"最弱"三貫盛は、あまり売れていないという。やっぱり、可哀想......。

そんな不憫な「売れてない"最弱"三貫盛」が注文できる三味祭は、5月31日まで。陰に隠れて普段は目立たない......そんな3ネタを皆さんぜひ見つけにいってあげてほしい。

担当者も改めて、熱く呼びかけていた。

「この機会にぜひ、回転寿司みさきの自信作を食べていただきたいです」