オンラインカジノで違法賭博を繰り返し、無登録の貸金業者から借金するため同僚職員らの個人情報を漏えいしたなどとして、神奈川県は26日、環境農政局の男性職員(29)を停職6カ月の懲戒処分とした。

 県によると、職員は2020年1月〜22年10月ごろ、業務時間外にスマートフォンでオンラインカジノにアクセスし、常習的に賭博をした。22年10月には賭博費用を捻出する担保として、貸金業者に職務上知り得た同僚ら計9人の氏名や電話番号の情報を漏らした。

 同11月には貸金業者に自身の口座番号、暗証番号などを伝え、少なくとも2件の詐欺事件に悪用された。事件の被害者の代理人弁護士から計約300万円の弁済請求があったという。