米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」が5日午前9時55分ごろ、母港の横須賀基地(神奈川県横須賀市)を出港した。昨年11月の横須賀帰港後、定例の長期整備を行っており、本格出港に備えた短期の試験航海とみられる。

 レーガンは同9月、横須賀基地出港を7回延期したが、今回は延期はなかった。米側は当時、延期の理由を説明しなかったが、日本政府に「原子炉とは関係なく、原子力空母の安全性や周辺環境への影響はない」と伝えたという。

 在日米海軍司令部(同)は今月2日、岩国基地(山口県)のレーガン艦載機部隊による陸上空母離着陸訓練(FCLP)を4〜15日に硫黄島(東京都)で実施すると発表。レーガンは今回の短期航海後に横須賀に帰港し、長期航海へ出港。洋上で艦載機部隊と合流する見通し。

 レーガンは今年、同型艦のジョージ・ワシントンに交代する。ワシントンの横須賀配備は2回目で、4月下旬、米ノーフォーク海軍基地(バージニア州)を出港した。南米大陸の南端を回り、太平洋に入る航路という。