爆発的な人気を獲得して終了した『涙の女王』。主役のキム・スヒョンの演技が本当に素晴らしかった。改めて彼の実力が大いに評価された。

そのキム・スヒョンが12年前に主演した『太陽を抱く月』が、5月22日からテレビ東京の韓流プレミアで放送されることになった。現在は『太宗 イ・バンウォン〜龍の国〜』が放送中だが、それが5月21日に終わり、『太陽を抱く月』に引き継がれる。
このドラマを紹介しよう。時代背景は朝鮮王朝だが、登場人物はすべて架空だ。とはいえ、いかにも史実にありそうなほど人物設定が巧みで興味深い内容となっている。
序盤は、世子のフォンの婚約者として「初恋の人」でもあったヨヌが選ばれるところから始まる。そこに、大妃(王の母)の陰謀がからんでくる。勢力の拡大を狙う大妃は巫女を使ってヨヌを呪い殺そうとする。ヨヌは重病となり、父の胸に抱かれて亡くなってしまう。
しかし、実は彼女はまだ生きていて、記憶喪失となって巫女に育てられた。そして、大人になったヨヌは巫女ウォルとして王宮に行き、国王のフォンと再会する。

ヨ・ジングとキム・ユジョンの功績

ここで大事なのが、フォンの気持ちだ。彼はヨヌが世を去ったあとも彼女を忘れられなかった。しかし、ヨヌが生きているとは知らずウォル(ヨヌ)のことが誰だかわからない。こうして、フォンとウォルの奇妙な関係が始まっていく……。
以上のようなストーリーとなっている『太陽を抱く月』だが、フォンをキム・スヒョンが演じ、ウォルにはハン・ガインが扮した。また、子供時代はフォンがヨ・ジング、ヨヌをキム・ユジョンが演じていた。
『太陽を抱く月』が40%を超える視聴率を獲得できたのも、子供時代を演じたヨ・ジングとキム・ユジョンの功績が大きかった。2人が序盤からドラマを大いに盛り上げて、後の大ヒットにつなげていたのである。
いずれにしても、キム・スヒョンが主演する『太陽を抱く月』のテレビ東京での放送が、本当に楽しみだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)