富山県立山町は、町元気交流ステーション内にある立山図書館に、マイナンバーカードをかざすと鍵が開き、本を借りることができる「予約本貸出ロッカー」を導入した。町によると、マイナカードに対応した貸出ロッカーの導入は全国初。午前5時半から午後11時半まで利用でき、住民らの利便性が高まる。

 図書館の入り口前に設置したロッカーに、図書利用カードや利用カードがひも付けされたマイナカードをかざすと扉が開き、事前にオンライン予約した本を取り出せる仕組み。入り口前には、自動返却機も設置した。館内の自動貸出機もカード対応にしている。

 総務省によると、町の人口に対するマイナカード保有率は3月末時点で80・3%。町役場ではカードを読み込むと申請書に住所や名前が印字され、手書きでの記入の手間を省くことができる「書かない記帳台」も導入済み。町は「今後も町民サービスの利便性向上に取り組む」としている。