ポーカーの全国大会「KAMI★1 POKER GP」が22日、上市町湯上野のつるぎふれあい館で始まった。同町のふるさと納税返礼品として大会の参加券を得るなどした県内外の約180人が、町特産品を懸けて競った。大会は23日まで。

 若者に人気のポーカーを通じて町の魅力を知ってもらおうと、上市町を拠点に活動するポーカーサークル代表の小柴雅信さんが、町や大手遊技機メーカーのサミー(東京)に働きかけて開いた。同社は遊技機以外の事業を開拓しようと、スマートフォン向けアプリを開発するなどポーカーの普及に力を入れる。

 この日は6歳〜60代の男女が「テキサスホールデム」と呼ばれるルールで予選トーナメントに臨み、23日の本戦に進む32人を決めた。賞品は町のブランド牛のステーキや大岩そうめんなどが用意された。中川行孝町長があいさつして開会し、小竹敏弘副町長が町の観光地や特産品をPRした。

 富山大学のポーカーサークルに所属する齋藤壮汰さん(21)は「若者向けの町おこしとして面白い。県外の大学生とも交流できた」と笑顔を見せた。大阪から参加した30代男性は「ふるさと納税を使った大会の勉強を兼ねて参加した。能登半島地震があった中、北陸のものを食べて応援したい」と話した。

 今回、参加者の約3割がふるさと納税を通じてエントリーし、大会関連の寄付額は160万円に達した。町の担当者は「大会をきっかけに、町の魅力や特産品を知ってほしい」と話した。