18日朝、7年ぶりに神戸港へ入港した英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」(9万900トン)が同日夕、次の就航地・高知に向け出発した。神戸市消防音楽隊の演奏が鳴り響き、全長294メートルの優美な船体がミナト神戸を後にした。

 「海の女王」と称され、世界一有名な豪華客船とされる。2010年に就航した現在の船は3代目で、12階建ての船内にはボールルーム(舞踏室)や劇場、屋外プールを備える。今月16日夜に東京を出発し、西日本と韓国を巡る11日間のクルーズで神戸に寄港した。

 船は18日午前8時、神戸ポートターミナル(神戸市中央区)に到着。その後、欧米やアジアから訪れた乗客らは京都、奈良や神戸・元町、六甲山、淡路島行きのバスに乗り込み、観光を楽しんだ。午後6時の出港に合わせ、音楽隊が往年のディスコナンバー「ダンシング・クイーン」などを奏で、多くの市民らが旗を振り見送った。(大島光貴)