兵庫ひまわり信用組合(神戸市長田区)は21日、顧客から預かった現金48万円を着服したとして、尼崎支店の20代男性職員を5月末に懲戒解雇したと発表した。着服した金はスマートフォンのゲームの課金などに使っていた。

 同信組によると、男性職員は昨年11月〜今年4月、毎月一定額を積み立てる「定期積金」を顧客8人から預かり、口座に入れずに着服。上司には「お客さんの都合で入金できなかった」とうそをついていた。証書に領収印がないことを不審に思った客からの問い合わせで発覚したという。

 同信組は男性職員から被害金額を回収したといい、刑事告訴は見送る。「再発防止に取り組む」としている。同信組は兵庫県内に7店舗を展開し、職員84人。尼崎支店には11人が勤務している。(高見雄樹)