カステラの製造・販売を手がける長崎市の「カステラ本家 福砂屋」は今年で創業400周年を迎えます。(※「福」は旧字体)

社員が参加して長崎市の寺で食材への感謝を込めて「卵供養」を行いました。

長崎市の正覚寺です。

本堂の阿弥陀様の前には卵が並べられました。

「カステラ本家 福砂屋」が毎年5月22日に行っている法要「卵供養」です。

カステラの材料である卵を供養することで、食材に感謝し、これからの商売繁盛を願います。

明治時代の初期から続けられていて、創業から400年となる今年は、例年より50人ほど多い約150人の社員が参列しました。

殿村育生 代表取締役社長
「先人たちが抱いた真摯な姿勢を次の代、若い人たちにつなぐためにも我々がしっかりと伝えるべき」

1624年に創業した老舗ですが、時代に合わせた新たな商品も生み出しています。

節目にあわせて「ゆっくりと未来へ」というスローガンを掲げています。

殿村育生 代表取締役社長
「稽古照今という言葉が示すように、変えるものと変えてはいけないものを見極めて着実にゆっくりと未来へ進んでいければ」

殿村社長は「これからも真心をこめた商品を届けたい」と話しています。