長崎県内各地の小学校で運動会シーズンを迎えています。

大村市では、全国で初めて車いすを使った種目に子供たちが挑戦しました。

大村市の三城小学校の運動会です。

徒競走や玉入れなどおなじみの種目が続く中、小学6年の児童100人は「車いすリレー」で熱戦を繰り広げました。

3クラスの対抗戦で、1人15メートルの距離を車いすに乗って駆け抜けます。

車いすバスケットボールなどで使われるスポーツ用で、直進するにはコツが必要です。

子供たちは時折、コースを外れながらも懸命にアンカーまでつなぎました。

大村市立三城小学校 末吉亜咲実さん
「まっすぐ行こうと思っても違う方面に行く。戻すのも大変」

「車いすリレー」は日本財団パラスポーツサポートセンターが企画したもので、大村市が全国で初めて運動会に取り入れました。

日本では多くの学校で障害者と健常者を異なる環境で教育する「分離教育」が行われていますが、パラスポーツの体験を通して、全ての子供が共に学べる環境づくりにつながればとしています。

日本財団パラスポーツサポートセンターは体育の授業などで利用できる車いすの開発を進めていて、2024年度、希望する10の自治体に合わせて100台を寄贈する予定です。